2010年10月4日月曜日

2月米中古住宅販売は前月比‐0.6%、減少率は予想下回る

 [ワシントン 23日 ロイター] 全米リアルター協会(NAR)が23日発表した2月の中古住宅販売戸数は、季節調整済みの年率換算で502万戸となり、前月比0.6%減となった。減少は3カ月連続。
 ロイターがまとめたアナリスト予想は年率換算で500万戸、前月比1.2%の減少だった。1月は7.2%減少した。
 前年同月比では7.0%の増加となる。
 ハーバーフォード?トラストの最高投資責任者(CIO)、ヘンリー?スミス氏は「住宅市場は底入れしつつあり、緩慢ながらも回復し始めているとみている。ただ、しばらくは底辺あたりでの推移になるだろう」と述べた。 
 2月の在庫は前月比9.5%増加の358万9000戸。8.6カ月分の供給に相当し、2009年8月以来の高水準となった。価格中央値は16万5100ドルと、前年同月比1.8%下落した。
 中古住宅販売戸数のなかで最も大きな割合を占める1戸建て住宅の販売戸数は、年率換算で437万戸となり前月比1.4%減少、販売全体の足を引っ張った。一方、コンドミニアム/コープの販売戸数は年率換算65万戸と同4.8%増加した。
 米連邦準備理事会(FRB)のモーゲージ担保証券(MBS)買い取りプログラムが今月末に終了することで、住宅ローン金利が上昇し、住宅市場が3年越しの停滞期から回復する過程に冷や水が浴びせられるのではないかとの懸念が出ている。差し押さえ物件が市場に多く流入するとの懸念もある。
 差し押さえ物件は通常、実際の価値よりもかなり低い価格で売却される。NARによると2月の差し押さえ物件の販売全体に占める割合は35%。差し押さえ物件が販売価格全体を押し下げる状態が続いている。

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引用元:フリフオンライン(Flyff) 専門情報サイト

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